情報セキュリティー関連銘柄を徹底解説
情報セキュリティーはIoT製品の普及などのインターネットに接続する機器が爆発的に増加してくる中でとても重要な役割を果たすようになってくるでしょう。株式市場で注目を集めるテーマとして話題となると想定しています。個人投資家の注目が集まるであろう情報セキュリティー関連銘柄に関して徹底的に深掘りして解説していきます。

日頃から投資を身近に感じていらっしゃる読者の方であれば、今年の1月26日、国内大手仮想通貨取引所のコインチェックから、580億円相当のNEMが流出し他事件は記憶に新しいでしょう。

報道によると、実行犯の手口はコンピューターウィルスを仕込んだメールを同取引所の社員に送り、コンピューターウィルスに感染させることで、秘密鍵を盗んだそうです。日本国内だけでなく、世界中がセキュリティの重要性を再確認した事件でした。

北朝鮮を始めとするサイバー空間での攻撃IoTの需要増ECサイトの増加...etc。

インターネットあたりまえの社会インフラなっていくことで、今後はよりサイバーセキュリティの重要性が認識されてくるでしょう。

サイバーセキュリティの強化

正体不明のハッカー

2017年5月、世界規模での大規模サイバー攻撃が発生。病院や大手企業が被害を受けました。当然、その中には日本企業も含まれていました

同月、自民党のサイバーセキュリティ対策推進議員連盟は、サイバーセキュリティ対策の司令塔となる組織の設置、人材育成などを盛り込んだ提言書を安倍首相に提出。日本も国を挙げてサイバーセキュリティ強化に動いています。

経済産業省と総務省は、2018年度税制改正で企業のサイバーセキュリティ投資を支援する制度を検討中。実施となれば、これまで資金面がネックとなりセキュリティへの投資を積極的におこなってこなかった企業は、一気にセキュリティの強化に舵を切ってくると考えられます。

加えて、防衛省は取引中の防衛産業に、米国基準のサイバー防衛策強化を義務付ける方向で調整している模様です。もちろん、軍事的な機密情報や、生産や開発に関する技術情報流出を防ぐ目的であることは言うまでもないでしょう。

国際的にもサイバーセキュリティに注目が高まる背景

コンピュータープログラム

ランサムウェア(身代金ウィルス)の驚異

2017年は『WannaCry』や『NotPetya』などといった、ランサムウェアが猛威を振るい、ウクライナの企業などに大きな被害をもたらしました。

WannaCry』と『NotPetya』は北朝鮮やロシアの関与が指摘されており、セキュリティ企業CrowdStrikeは2018年もランサムウェアがサイバー戦争の手段として使用される可能性が高いと警告を発しています。

国家防衛の側面からも、サイバーセキュリティの強化は必須となっています。

2020年には東京オリンピックが開催

2012年のロンドン、2016年のリオ・オリンピックでは、DDosフィッシング詐欺メールなどのサイバー攻撃が頻繁に行われています。

もちろん、2020年に開催が予定されている東京オリンピックでも、日本へのサイバー攻撃が想定されています。

日本政府と東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、都市部と地方の両方で現実的な攻撃のシミュレーションを繰り返し、開催に向けてサイバーセキュリティを強化しています。

進むIoT化

全世界の大きな潮流として、生活・工場の生産性・品質向上、エネルギー利用効率化などを念頭に置いた、すべてのモノがインターネットに繋がるIoT化の流れが加速しています。

同時にIoT機器へのサイバー攻撃が増加しているのも事実です。

2017年10月に総務省は「IoTセキュリティ総合対策」を公表し、IoTセキュリティの確保のために必要な施策を推進しています。

ECサイト市場の拡大

日本国内の電子商取引(EC)市場は過去数年にわたって成長を続けており、今後も軽減税率対応や越境ECサイトの拡大、ネットとリアルの融合など、更なる市場拡大が予想されています。

もちろん、EC市場の拡大と共にセキュリティーの欠陥を狙ったサイバー攻撃の増加しており、より強固なセキュリティサービスを導入する企業も増加しています。

仮想通貨市場の拡大

仮想通貨の時価総額は、2017年1月に2兆円から2018年3月には40兆円まで拡大。仮想通貨市場の規模は更に拡大中です。

しかしながら、コインチェック事件をはじめとした取引所のセキュリティの脆弱性が問題視され、各取引所はセキュリティ分野で早急な対策を講じる必要性に迫られています。

社会インフラを狙う国際テロ集団

2001年9月11日。国際テロ組織にハイジャックされた旅客機が、NYのワールドトレードセンターに激突。

全世界は今も、アルカイダ、イスラム国などの国際的テロリストの脅威にさらされています。

今後、こうした国際的なテロ組織は、社会インフラを狙ったサイバー空間でのテロを仕掛けて来る可能性が大きく指摘されています。

日本政府も重要インフラや通信を狙ったサイバー攻撃により『多大な経済的・社会的な損失が生ずる可能性は大きい』とし、サイバー防衛の強化など新た戦略を打ち出しています。

サイバーセキュリティ関連銘柄

サイバーセキュリティー

トレンドマイクロ<4704>

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出典:Yahoo!ファイナンス

トレンドマイクロ(4704)は、『ウイルスバスター』などをはじめとして、パソコンを保護するセキュリティ対策ソフトを個人・法人用に開発・販売している企業となります。

ソフトウェアの単体販売だけでなく、法人向けの標的型サイバー攻撃対策など、様々なセキュリティサービスを総合的に提供。日本国内で法人のセキュリティ対策の需要増に伴い、売上を伸ばしてきています。

同社は北米や欧州・アジアなど海外にも事業を展開しており、同様にセキュリティ対策の需要増で、売り上げは右肩上がり。

同社は自動運転へのサイバー攻撃の検出・防御システムを、パナソニックと共同開発しております。今後、自動運転化が進む可能性を考えれば、長期保有も十分に考えられる銘柄かと思います。

テリロジー<3356>

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出典:Yahoo!ファイナンス

同社は、情報通信技術を駆使してネットワークソリューションを提供している企業となります。

情報セキュリティやネット販売と企業システムの構築・保守を中心に展開しており、様々な法人や行政にセキュリティを提供しているのを強みとしています。

セキュリティ強化が急務となっている仮想通貨取引所のフィスコとも提携。

サイバーセキュリティ関連銘柄としての側面だけではなく、仮想通貨関連銘柄としても注目を集めてくると考えられる銘柄です。

ラック<3857>

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出典:Yahoo!ファイナンス

同社の強みは、検査・監視を行ってる日本最大規模のネットワークセキュリティ監視センター。セキュリティに精通する人材育成の為の教育サービスも提供しています。

去年のランサムウェア攻撃により、セキュリティ関連銘柄が注目され、ラック(3857)も上昇をみせました。

サイバーセキュリティ対策関連ビジネスを複数展開している企業ですので、テーマへの注目が集まれば影響を受けやすい銘柄と言えるでしょう。

ハイパー<3054>

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出典:Yahoo!ファイナンス

同社は法人向けのパソコン販売・周辺機器販売を主力としている企業です。

通信販売事業『ASKUL』の代理店として、オフィス事務用品などの販売にも進出。情報セキュリティに特化したソフト販売子会社を新設、セキュリティ事業にも進出しています。

また、今年1月からサイバーセキュリティ製品『アップガード(AppGuard)』を提供。この『アップガード(AppGuard)』は米国の政府機関で採用実績があり、新しいサイバーセキュリティとして注目されています。

FFRI<3692>

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出典:Yahoo!ファイナンス

同社はサイバーセキュリティ製品の研究・開発し、販売している企業となります。

マルウェア関連分野、セキュリティ脆弱性分野、情報家電やスマートフォンなどの組み込み機器分野にかかるセキュリティ技術に特化しているのが大きな特徴。

サイバーセキュリティへの意識が高まりにより、法人向けのサイバーセキュリティ製品の需要が期待されています。

その他サイバーセキュリティー関連銘柄一覧

  • デジアーツ<2326>
  • NSSOL<2327>
  • PCNET<3021>
  • ソリトン<3040>
  • セキュアヴェ<3042>
  • HUG<3676>
  • テクマト<3762>
  • GMOクラウ<3788>
  • アドソル日進<3837>
  • ユビキタ<3858>
  • PCIHD<3918>
  • アークン<3927>
  • エルテス<3967>
  • セグエG<3968>
  • アズジェント<4288>
  • 野村総研<4307>
  • ソースネクス<4344>
  • SIG<4386>
  • インフォメD<4709>
  • ソフバンテク<4726>
  • インテリW<4847>
  • イーガーディ<6050>
  • シグマクシス<6088>
個人投資家:薬味多めで

兜町の残党(元市場関係)の個人投資家。

投資歴は2006年のライブドアショック後から、テクニカルを中心に、長期投資と短期投資を切り分けて運用。長期は投資信託をベースに積立中心。短期は個別株やETF、為替を中心に裁量取引。

フィスコソーシャルレポーターとして国内20以上のメディアに寄稿しています。

Twitterアカウント@yakumioomede
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