今日のマーケットはどう動くのか?株式投資とFX投資に関する戦略を個人投資家でフィスコソーシャルレポーターでもある“薬味多めで”が解説。2019年2月8日(金曜日)のトレードの参考にお役立てください。
NYダウの戻り相場は終了か?

7日(木曜日)の日経平均株価は、前日比122.78円(0.59%)安の20,751.28円と反落。日経平均先物に対して短期資金が売りを出したことで大きく値を下げましたが、自社株買いを発表した<9984>ソフトバンクGなどが大幅な下落を抑えた格好です。

NY株式市場は、前日比220.77ドル(0.9%)安の25,169.53ドルと続落。米中貿易交渉進展への期待感の後退、欧州の経済指標の悪化から世界景気減速懸念が相場の重しとなっています。

日経平均先物3月物は、前日比320円安の20,540円となっています。

本日の日経平均株価は、20,300円から20,700円のレンジを想定しています。昨日発表された12月独鉱工業生産指数は、前月比-0.4%と大きく悪化。加えて、欧州委員会が発表した今年のユーロ圏の成長率が2018年の1.9%から1.3%へ、2020年の成長率も1.7%から1.6%へ下方修正したことで、世界的な景気減速懸念が再燃してきています。

これを受けて、一本調子で値を上げてきたNYダウが下落。足踏みしていた日経平均は、チャネルトレンド上限で跳ね返される格好となりそうです。

強弱材料

ポジティブ材料

英国ブレクジット:EUのバルニエ首席交渉官が、バックストップ(安全策)を含む離脱協定案の再交渉を行なう意向はないが、ブレグジット後の移行期間にバックストップの代替措置を模索する可能性はあると発言。【2月5日 更新】

ネガティブ材料

米中覇権争い:米司法省は、個人に加え法人としてのファーウェイに対して、イランとの違法取引と企業秘密の窃盗などの複数の罪で同社や関連企業などを起訴。

トランプ大統領は、「極めて大きな合意か、延期のどちらかを望む」と発言。米国の金融サービス業、製造業、農業などの産業に対し市場を開放しない限り、合意はあり得ないとの立場を示した。今回の協議に関して、現在の所具体的な進展の報道は無し。

来週、場所を北京に移して、協議を行う予定だが、トランプ大統領は交渉期限の3月1日まで習近平国家主席と会談するつもりはないことが判明。交渉の進展への楽観論が後退している。【2月8日 更新】

米国内政:米政府機関の閉鎖問題は先送り。3週間以内(2月15日)に、抜本的な合意を取り付けられるかどうかは、依然として不透明。トランプ大統領は、「私が壁を建設しないと本当に思っている人間なんて、誰かいるのか」とTwitterに投稿。その後、壁ではなくフェンスでも受け入れる可能性を示唆。しかしながら、ペロシ下院議長は、「法案に壁建設費は一切盛り込まれない」と壁建設に関して否定する強硬な態度を崩さず。

進まない意見の調整に、トランプ大統領は国境警備予算を巡る協議について時間の無駄だと繰り返し指摘。

この問題を話し合っている超党派委員会は、8日、または今週末にもの合意は可能としているが、トランプ大統領が合意案を飲むかどうかは、以前不透明な状態。【2月8日 更新】

英国ブレクジット問題:議会は、離脱期限の延長と合意なきブレクジットを否決アイルランド国境問題を中心にEU側に再交渉する決議を可決。状況は振り出しに戻るも、遺された期間は残りわずか。

これに対して、ユンケル委員長と欧州委員会のバルニエ首席交渉官は、アイルランドとの国境問題に関するバックストップについて、代替案を模索する時間はなく、EUがこれまでに英国と合意した離脱協定案の再交渉はないとの考えを表明。

アイルランドのバラッカー首相も、バックストップ代替措置置き代替案に関して拒否の態度を明確にしています。

こうした状況に、企業では合意なきブレクジット後を見据えた動きを加速しており、英経済にとって非常にマイナスとなる可能性が大きくなってきている状況。

英国はEUのトラック運転手が許可証なしで入国できるようにする意向を表明。EUに対しても、同様の措置を期待する考えも示しているが、EUは合意なき離脱の場合に英側のトラック運転手が9ヶ月月間、EU諸国を通過する権利を認めている。

EUのトゥスク大統領は、アイルランドのバラッカー首相とブリュッセルで開いた共同記者会見で、「英国のEU離脱を安全に実現させる計画を描くこともせずに離脱支持を言いはやした人たちは、地獄に落ちても当然なのではないかと思う」と強い口調でイギリスを批判。イライラが募っていると見える。

メイ首相とユンケル委員長が会談するも、目新しい材料は無し。【2月8日 更新】

中東問題:米軍のシリア撤退に伴う中東パワーバランスの変化。しかしながら、対イランを見据え、トランプ大統領は米軍がイラクから撤退することはないと断言。【2月3日 更新】

米国経済:NAHB住宅市場指数がドル安を示唆し始めた。米NAHB住宅市場指数はドルとの連動性が見られる。また、12月の米中古住宅販売成約指数はエコノミスト予想の中央値は0.5%上昇に対して前月比2.2%と予想外に低下。3ヶ月連続のマイナス。

FOMCでは、緩やかな利上げの文言を削除し、バランスシートの縮小、金融引き締め政策についても修正する用意があると発表。緩和縮小観測の後退。【1月31日 更新】

米ロ関係:米国のミサイル防衛見直し(MDR)に伴う米露対立。今週末に設定しているロシア側の遵守期限をすぎれば、米国は中距離核戦力全廃条約の履行義務停止。【1月30日 更新】

EU経済:ドイツ政府が2019年の成長率見通しを1%と、従来の1.8%から大きく引き下げ。ユーロ圏景況感指数は106.2と、前月の107.4(改定値)から低下。12月独鉱工業生産指数は前月比-0.4%と、景気後退のリスクが高まっている。

イタリアは2018年10ー12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)速報値は、前期比0.2%減。前期に続いてマイナス成長となり、リセッション(景気後退)入り。

欧州委は、今年のユーロ圏の成長率が2018年の1.9%から1.3%へ、2020年の成長率も1.7%から1.6%へ下方修正。【2月8日 更新】

中国経済:中国の景気減速懸念。2018年の実質成長率は6.6%と28年ぶりの低水準。
バルチック海運指数:650ポイントを割れて629.00ポイントに。【2月7日 更新】

通貨ペア サイン

ドル円

ターゲット①:110.40円(2月4日終値で出現)

ターゲット②:110.70円(2月4日終値で出現)

ターゲット③:113.40円(2月4日終値で出現)

ユーロ円

ターゲット①:123.30円(2月8日終値で出現)

ターゲット②:121.90円(2月8日終値で出現)

ポンド円

ターゲット①:141.70円(2月5日終値で出現)

ターゲット②:141.50円(2月5日終値で出現)

2月6日の終値が前日比で下落したことにより、141.70円、141.50円のターゲットが出現。【2月6日 更新】

豪ドル円

ターゲット①:74.20円 (2月6日終値で出現)

【2月7日 更新】

新ドル円

無し

加ドル円

無し

今日のポジション·トレード戦略

以下は、短期目線でのスウィングトレードの私が構築しているポジションとなります。長期的なポジションとしては、投資信託を中心に構築。長期ポジションに関しては、今後機会があれば記事にしていきたいと思います。

日本株 21,000円までは売り継続。昨日(7日)もショートを追加。 為替 実際のトレードは、Twitterにて随時記載していきます。

2019年2月8日(金)の戦略

  • ドル円戦略:ニュートラル

    109.60〜1110.00円のレンジで、サインも出ている通りやや上圧力が強いが、頭を抑えられている印象。ただし、その裏付けとなっている米景気の先行きには疑念がある上に、季節要因の円買い圧力も。

    本日以降、110円タッチが遠くなってくれば、右肩下がりがより鮮明になってくる可能性もある。

    どっちに行くかわからない水準の為、仮に触る場合には、レンジでコツコツ短期のさや抜きオンリー。

  • ユーロ円戦略:ショート目線

    124.40円割れでショート妙味増す。

    下方向へのサインは出たが、ここ最近は下方向へのサインは騙しとなっている。

    本日終値で、124.40円を明確に割ってくるようであれば面白い。

    ユーロドルが右肩上がりのチャネルトレンドの下限に入ってきているので、ユーロドルの動き次第か?

  • 豪ドル円戦略:ショート目線

    77.40円割れでショート妙味増す。

    豪ドル米ドルの動き次第。

  • 新ドル円戦略:ショート目線

    本日終値73.90円で下方向のサイン点灯。

  • ポンド円戦略:ショート目線

    下目線に変更はなしも、入る場合にはポンドドルの動き次第。

  • ユーロドル戦略:ショート目線

    1.1230割れでショート本格再開を狙っていきたい。

  • 豪ドル米ドル戦略:ショート目線

    終値で0.7070〜0.7060になってくると、下方向の新たなサイン出現。下押し圧力が増加すると見ている。

    LC基準は、0.7280前後

  • 新ドル米ドル戦略:ショート目線

    終値で0.6740を割り込んでくれば、下方向の新たなサイン出現。下押し圧力が増加すると見ている。

    タイミングを見てショートを考えたい。

  • ポンドドル戦略:ニュートラル

    基本的にはノーポジ。

    英国ブレクジット問題の材料次第で臨機応変に。

個人投資家:薬味多めで

元市場関係の兼業個人投資家。短期投資は日本株とFX、長期投資は米国株を中心にインデックスの積立投資とトラリピ。

フィスコソーシャルレポーターとして国内20以上のメディアに寄稿中。

ハゲてません。

Twitterアカウント@yakumioomede
関連キーワード
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  • 米中貿易交渉は合意に至らず延長決定というシナリオの可能性が高い
  • 日経平均株価は21,000円を超えて寄りつくも、方向感のない展開か?
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