ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年9月17日(火曜日)に相場動向を独自に解説。"上昇波動に移行?"
ボックスの移動か、上昇波動の始まりか、今週はそれが決まる

日経平均は先週、22,000円にタッチするところまで上昇した。

米中貿易摩擦の融和期待がその基本的な要因だ。先週末の欧州中央銀行の政策も一つの焦点となっていたが、それほど大きなサプライズは無く、市場は強さを維持している。

先週のコラムで書いたように、今週からはボックス圏を一つ上に上げる動きが予想されていたが、日経平均の動きは、2つの点で、予想を上回っている。一つは、ボックス上限が21,800円ではなく、22,000円をすぐに超えてきたこと。もう一つは、そのスピードだ。6月から7月の上昇の時には、ほぼ同じ価格帯を動くのに17日間かかったが、今回は6日しかかっていない。

こういった状況から、今回の上昇は、ボックス圏の移動ではなく、上昇波動の始まりだととらえることも可能となった。その場合には、2018年の高値24,448円を目指す相場が始まったことになる

ボックスの移動なのか、上昇波動の始まりなのか、その見極めは今週の値動きにかかっている。今週は一旦短期的な調整をする可能性があるが、週半ばから反発し、22,000円を再度超えてくれば、上昇波動に移行したと考えることができるだろう。

ただし、市場に悪材料もあるサウジ原油施設への攻撃や、欧州の金利階層政策によるドル安だ。原油施設への攻撃は短期的には原油価格の上昇によって、景気維持効果が見込めることで、プラスになることも考えられるが、中期的に見れば、中東の地政学リスクの高まりを通じて、株式市場の足を引っ張ることになるだろう。また、マイナス金利政策に伴う欧州の金利階層化は、今のところドル安を呼んでおり、今後の為替市場には、注意を要するだろう。

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ミリオンストック投資顧問 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

ミリオンストック投資顧問(ミリオンストック)に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

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