ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年8月19日(月曜日)に相場動向を独自に解説。"市場は全体的に手詰まり感が強い"。
まだ不安定な状況が続く東京市場

株式市場では、懸念されていたことが次々と現実となっているが、日経平均は20,000円から21,000円のボックス圏をなんとか維持している。先週末には、中国、欧州という2つの不況地域で、経済情勢への危機意識が認識され、なんらかの景気対策が実施される見通しが高まり、世界的に株価は持ち直した。しかし引き続き、市場は不安定だ。

先週半ばまでの動きは、米中問題危機円高中国景気の不振という材料が、目まぐるしく市場を襲う、息苦しい展開となっていた。しかし、日経平均は、20,400円近辺の「終値ベースでの安値」をどうにかキープする(厳密には3円割れた)ことで、ボックス圏の動きを維持している。

前回、日経平均が安値をつけた6月3日と4日の終値は、20,411円、20,409円だったが、8月15日、終値は20,406円で終わり、なんとかほぼ同値の水準で踏みとどまったことで、16日には反発に成功した。この水準を割り込むことが、いかに危険なことなのか、当局も市場参加者も良くわかっているようだ

20,300円近辺を割り込むと、日経平均は一気に19,000円程度のゾーンまで下落し、今度はなかなか20,000円を回復しない、という展開となる危険性は大きいのだ。しかも、今回は実際に、場中の動きとして8月6日に、20,300円は大きく割れている。この時に、なんとか浮上した意味は大きいが、次回もそうなるとは限らない。

日経平均は、まだしばらくは20,000円から21,000円の間を動くと見るのが妥当だろう。しかし、確実にマイナス材料は積みあがっており、いずれかの材料の悪化が表面化すれば、日経平均は20,000円を割れる局面も考えられる

また、今回の相場の特徴は、マザーズ指数などもほぼ同じような動きをしている点だ。多くの場合、日経平均が不安定であれば、マザーズ等の市場へ資金が向かうが、ここしばらくは、TOPIXも日経平均もマザーズ指数も、それほど異なる動きにはなっていない。

また、市場全体からテーマ性も薄れている感があり、市場は全体的に手詰まり感が強い。個別銘柄では、調整が十分とみられるIPO銘柄と、7月決算銘柄に注目すべきだろう。また、半導体関連銘柄は、いずれ大きく反発する可能性があり、下へ突っ込んだ局面で買えるよう、有力銘柄をリストアップしておくべきだろう

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ミリオンストック投資顧問 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

ミリオンストック投資顧問(ミリオンストック)に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

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