ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年7月29日(月曜日)に相場動向を独自に解説。"日経平均は22,000円に挑戦する可能性"。
材料的には21,000円、テクニカルでは22,000円

今週は、引き続き22,000円までのボックス圏を動く可能性が高いが、物色対象は分散するだろう。

先週は、自動車·半導体という二つのセクターの代表銘柄に買戻しが入り、日経平均株価は、思いのほか、値をキープすることに成功した。環境としては、下落しても仕方ないファンダメンタル要因が揃っていたが、それらが表面化することなく、市場は極めて冷静だったと言える。

下落要因が多いという経済環境は、今週も変わらない。しかし先週、それほど下落せずに値を保ったことで、日経平均には「テクニカルが味方についた」という変化が起きた。先週、21,500円を超えて推移し、週末を終えたことで、テクニカル的には、下降波動から脱したように解釈ができるようになったからだ。簡単に言えば、材料的には21,000円だが、テクニカル的には22,000円という相場環境になっている。

どちらが表面化するかは判断しづらいが、30日·1日のFOMCにおける利下げが見送り、または実行されても先行きの緩和期待を弱めるような発表であった場合、あるいはトランプ大統領による日米摩擦に関する攻撃的なメッセージが出るか、為替が大きく円高に振れる、ということがなければ、日経平均は22,000円に挑戦する可能性があるだろう。

ただし、先週、相場の救世主となった半導体と自動車関連は、上昇一服の可能性が高くなる。先週の出来高は、あくまで買戻しの範疇として捉える程度であり、まだ本格的な上昇には早いと思われる。また、東京市場は、循環物色の傾向が強く、上昇セクターは毎週のように変わっている。自動車関連は、小幅上昇が続いてきたが、先週末から日米摩擦を気にかけ始めており、また、週末に経済指標の発表を控えた中国の関連銘柄にも警戒感が出そうな雰囲気がある。半導体関連のかなりの企業が中国景気の影響を受けることを考えると、この関連も追撃しにくいのが本音だ。

一方、先週かなり調整した不動産、食品、薬品といったセクターの下落を待って仕込むほうが、次の週の刈取りが容易になることが考えられるが、これら銘柄の底値は週半ばまで待つ必要があるかもしれない。火曜水曜までの動向を見て、これらのセクターの底値を狙うのは、リバウンド狙いの一手となるだろう。

いずれにしても週初のセクター別の動きには注意が必要だ。また、マザーズ指数が先週は大人しかったことを考えると、そちらにも着目をしておくべきだろう。

※ミリオンストック投資顧問の無料メールマガジンでは、具体的な注目銘柄名なども無料で配信中です。

ミリオンストック投資顧問 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

ミリオンストック投資顧問(ミリオンストック)に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

兜町から発信される早耳情報の決定版!情報通の早耳コラム

関連キーワード
  • ボックスの移動か、上昇波動の始まりか、今週はそれが決まる
  • ボックス圏を上に修正する日経平均とECB
  • いよいよ、始まるビッグイベント2019!
  • このままであれば上に行く可能性は高いだろう
  • 20,100円からのダブルボトム狙いか?
  • まだ不安定な状況が続く東京市場
おすすめの記事
強気も急落あらば目が覚める
わしの罫線
昨日で世界的に利下げというイベントが終わり、材料に一喜一憂する相場が終わりました。これから当分は、株価の本質であるファンダメンタルズを意識し...
大相場深押しせず。
わしの罫線
大相場深押しせず。 今日は10月受渡し最終売買日、明日から実質11月相場入りとなります。昨日の反落で、今日の動きは注目の所でしたが、日経平均...