ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年5月7日(火曜日)に相場動向を独自に解説。"いずれにしても市場が中期的な上昇局面の中にある"。
5月はIPO銘柄の需給が締まる時期

今週は大きく下落すれば買いに

海外株式市場は、GW終盤に、トランプ大統領の発言で大きく揺れている。彼の関税25%発言によって、これまでの株式市場の上昇の大前提となっていた米中通商摩擦の軟着陸に、懸念が生じたのだ。また、中国側が、8日に予定されている米中交渉を見送るつもりである旨の報道もあった。

こういった状況を受け、NYダウ平均先物は一時500ポイント超の下落を演じ、日経平均株価先物も、一時、22,000円を割り込んだ。 しかし、冷静に考えれば、混乱は短期的に収束する可能性が高い。8日の交渉が延期になり、一定の米中の論戦があったとしても、それによる株価の下落はそれほど続かないだろう。

現段階では、まだ株式市場の上昇圧力は強い。投資家は、上昇の背景が、景気低迷、または米中摩擦長期化による利下げなのか、景気回復による企業業績の向上なのかという悩みの中にいるだけで、いずれにしても市場が中期的な上昇局面の中にある、という認識には変わりはない。

アップルの決して良い決算とは言えない開示情報を前向きにとらえた市場のセンチメントや、バフェット氏が初めてアマゾン株に手を出した、という報道を見ると、まだ投資家の中では、株式市場に楽観的な見方をしているのが多数派だ。

2月~3月のIPO銘柄をチェック

東京市場でも、出遅れ感を取り戻す動きがまだ続くだろう。ここ1週間の間に調整があるとすれば、その間に、一定の仕込みをすることが、1か月後には吉と出る可能性が高いと考える。とはいえ、この1週間の見通しは難しい。

東京市場では、小型株に注目をしておくべきだろう。特に2月~3月のIPO銘柄で、一定の需給調整が終わった銘柄には、再び資金が回る可能性がある。内需関係の銘柄で成長力がある、ニッチなビジネスを展開する銘柄にはチャンスがあるだろう。

4月には5銘柄が新規上場を実現したが、5月の予定は末日に1社があるのみだ。小型株を中心に物色する個人投資家が、上昇したIPO銘柄を売り、調整中の銘柄に乗り換える動きが出る可能性がある。特に、TOPIXなどの代表的指標が苦戦する中では、そういった動きが鮮明になるかもしれない。

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投資助言サイトの株x株 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

投資助言サイトの株x株に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

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