ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年4月22日(月曜日)に相場動向を独自に解説。"株式市場のパフォーマンスは米中、日米の貿易問題と英国問題に収斂"。
年内は中期的な上昇の期待がある

中期的な上昇は今年中

先週の日経平均株価の上昇は、機械自動車といった通商関連産業がけん引した。つまり、22,000円の壁を突破したのは、米中通商交渉と日米物品貿易交渉への楽観によるものということができる。そして、この楽観はまだ当面は続くだろう週末には調整が入る可能性があるが、引き続き、相場は強く、日経平均株価は24,000円に向かう途上にあると考えることができる

今回の上昇は、昨年12月に始まった中期的な上昇波動の中にある。ここ数年間の上昇波動はほぼ1年間の周期にあり、そのリズムが守られるなら、上昇は今年12月まで続くことになる。22,000円という強いコンセンサスにあった節目を抜けた今、日経平均株価は12月までの間のどこかで最低でも24,000円をつけることが想定できるだろう。

3月決算銘柄の保守的な見通し

東京市場は10連休に入る直前にあるが、その間にも世界情勢は妥協にむけて進展するだろう、という見通しが、この強さの背景にある。

一方、連休明けには3月決算銘柄の決算発表のピークが来るが、各社の今期業績見通しは、保守的な数値に留まると予想できる。それが、日経平均の上値を限定する可能性はあるが、数値が保守的である根拠は、為替への警戒感であり、直接的には日米間の貿易摩擦への警戒感だ。

世界的な景気減速もまた同じ議論の延長線上にある。つまり、米中通商摩擦と英国のEU離脱問題が世界経済の減速の背景にある、という認識が、投資家の間に一般的である、ということができる。つまり、株式市場のパフォーマンスは、やはり米中、日米の貿易問題と英国問題に収斂している。

ねらい目は週末から5月半ばか

多くの投資家はボックス相場の上限を22,000円と置いていたようだが、先週、株価は22,000超の水準で推移し、その前提は崩れた。しかし、連休前の週末と、連休明けの決算発表ピークは、市場全体に調整の機会を与える可能性がある。G20が近付くにつれ、国際政治は調整に向け動きだすとすると、その短い調整の期間が、株の仕入れ時だということになる。連休前の仕入れはリスクを伴うが、当たれば大きいのは、リスクを伴った時期であるのは言うまでもない。

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ミリオンストック投資顧問 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

ミリオンストック投資顧問(ミリオンストック)に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

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