ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年3月18日(月曜日)に相場動向を独自に解説。"10連休前のポジション調整までは楽観的"。
22,000円を目指す日経平均

日経平均は引き続き、22,000円への挑戦を続けるだろう。22,000円を抜ければ、また、価格推移のゾーンが1,000円程度上方へ修正される可能性が高い。

もし、そこまで強気の展開が実現しなかったとしても、21,000円近辺は買い場とみている。一旦は大型株の戻りがパフォーマンス的に優位だが、その後の展開まで考えるなら、中小型株へのウェイトを高めるべき局面だ。10連休前のポジション調整が来るまでは、今のところ、株式市場には楽観的な見方ができる。

米中通商摩擦と英国ブレグジット、中国の景気減速、という問題に対して、それぞれ楽観的な見通しが生じたことは、大型株・国際優良株の上昇に寄与するだろう。しかし、いずれ3月決算銘柄の来期予想が保守的に出るだろうことを考えれば、業績重視の相場へ移行することが想像できる。そうなると、中型株、小型株への資金シフトが起こる可能性が高くなる。

今、目の前にある問題が解決しそうだとしても、企業は慎重な行動をするからだ。米中摩擦やブレグジット問題は、世の中から消滅したわけではなく、企業の設備投資や採用人員の増加は慎重になり、業績見通しは保守的とならざるを得ない。

目先の追い風

短期的な見通しに目線を戻してみると、先週は、株式市場にとって二つの追い風が吹いた。一つは、米中通商摩擦妥結への期待感が大きくなったこと。もう一つは英国のEU離脱について、延期決議が行われたことだ。

前者についてはすでに楽観的な見込みが、全人代の様子やトランプ発言を通じて多数派となっていたが、改めて新華社がそれを追認する報道を行ったことが、株式市場にはプラスの材料ととらえられた。しかし、より材料として重視されたのは、後者のほうだ。

ただでさえ危うい欧州経済の動向の中で、英国の無秩序なEU離脱、いわゆるハードブレグジットが実現すれば、欧州初の株式急落があっても不思議ではなかった。しかし、メイ首相の提案により、欧州議会へ、英国のEU離脱期限を延期するよう申請する動議が議会を通過したことは、株式市場にとって、大きな安ど感を生んでいる。

また、中国の景気動向について、一時ほどの悲観論は影を潜めつつある。全人代を通して、中国が徹底した経済管理を行う姿勢を示し、6%~6.5%と、実質GDP成長率の目標を手堅い水準に置いたからだ。ひと頃のバブル崩壊懸念やシャドーバンキングの問題について、一定のメドが立っていることが、近時の動向からは読み取ることができる。あるいは、もし成長率の実態がより低かったとしても、習近平氏の態度からは、それを出すことはしないだろう、という裏読みが、市場を強気にさせている一因かもしれない。

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ミリオンストック投資顧問 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

ミリオンストック投資顧問(ミリオンストック)に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

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