ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年3月11日(月曜日)に相場動向を独自に解説。"買い場を探す展開か?"。
買い場を探す展開か?

日経平均株価は、先週21,000円割れまで急落した。月曜日に小さくマドを開けて上昇したが、その後、一方的に下落局面となった。基本的な下落材料は、上げすぎの調整だが、世界経済の成長鈍化、という後付けの理由に、週末の雇用統計がぴったりはまってしまった形だ。

注目は、週初めに21,000円をキープできるかどうかだろう。21,000円を割り込むようなら、20,400円程度が次の防衛ラインとなるだろう。いずれにしても買い場を探す展開となると思われる。

米国の景気後退懸念は、特に新しい材料ではないが、週末のNY市場は雇用統計の弱い数値を受け、急落した。

雇用統計の数値、すなわち2月の米国非農業部門雇用者数は、予想の18万人に対して2万人にすぎなかった。この見かけの差の大きさが、株式市場と為替市場に大きな影響を与えた。しかし、何人かの評論家が述べているように、今の米国経済は、今回の見かけの数値ほど景気が悪化しているわけではない。失業率は予想の3.9%に対して3.8%、時間当たり平均賃金は、予想0.3%に対して0.4%だった。

しかし先週末、不幸にも欧州の経済指標もまた、弱かった。ドイツ鉱工業受注指数は、予想の−0.5%に対して−2.6%となった他、フランスが来週、景気見通しを下方修正する、と発表を行った。これらの米欧の景気後退に加え、日本の景気もすでに景気後退期入りをしているのではないか、という意見が出始めたのだ。

先週末のこういった動きは、いずれ近いうちに来るだろう株価の大きな調整の演習となったかもしれない。米中摩擦が一定の妥結を見た後、株価は調整をせざるを得ないだろう。そのときは、今回のように景気鈍化懸念が改めてクローズアップされる可能性がある。しかし、それは今ではない。今、景気鈍化の懸念が起きてもそれは、米中交渉の進展で打ち消せるからだ。今回の調整は、市場を観察し、買うべきタイミングを計る調整だろう。

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ミリオンストック投資顧問 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

ミリオンストック投資顧問(ミリオンストック)に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

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