ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年2月4日(月曜日)に相場動向を独自に解説。"市場は銘柄によって2極化する恐れもある"。
市場は銘柄によって2極化する恐れもある

もう少し続く21,000のフタ

日経平均は、想定通り、21,000円の壁を抜けずに高止まっている。

しかし、この状態は、相場がかなり強いことを意味している。1月から2月にかけては、20,000円から21,000円を往復する可能性が強い、と考えていたが、下値抵抗が非常に強く、下がらない。やはり3月1日の米中通商問題期限に向け解決策が出てくるだろうという期待感が強い、ということだろうか。ウォールストリートジャーナルでも、米中問題が米国の勝利で終わるであろうことは、確信を持っているようだ。

ただし、21,000円の壁は、そう簡単には越えられないだろう。やはり、市場のボリューム感が不足している。本来なら一度下げても良いくらいだ。

先週、米中問題の前哨戦として、FRBの政策や米国内の景気動向に投資家の興味がいったが、これらは大した問題ではない。投資家の間では、先週、FRBが米国景気に対して慎重に対処するだろう、というコンセンサスは形成されている。つまり、この手の材料で株価が調整する局面は、仕込みのチャンスだと考えて良いだろう。そして逆に金融政策が緩和的になったとしても、それほどの上値は追えないと考えられる。

中国関連銘柄の高値は追えない

一方、市場では問題が一つ増えたことは忘れてはならない

それは、中国経済の失速だ。1月21日に公表された10月~12月の中国GDPの実質成長率は6.4%と市場予想を下回ったのだ。もともと、私は2019年の中国GDP実質成長率は6%そこそこと思っているので、想定内の数値だが、6.4%という数値をサプライズと受け止める投資家も多いようだ。

国内銘柄の選択の時には、相変わらず、円高への警戒は忘れてはならない。それに加え、中国経済の失速が嫌気される場面があるのなら、中国を市場としている企業、あるいは半導体関連銘柄は、まだ避けたほうが良いかもしれない。引き続き買い時は続くだろうが、銘柄の選別は、慎重に進めるべきだろう。

3月以降、市場は銘柄によって2極化する恐れもある。

※ミリオンストック投資顧問の無料メールマガジンでは、具体的な注目銘柄名なども無料で配信中です。

ミリオンストック投資顧問 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

ミリオンストック投資顧問(ミリオンストック)に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

兜町から発信される早耳情報の決定版!情報通の早耳コラム

関連キーワード
  • 強気に転じる株式市場
  • 脆弱なゴルディロックス相場
  • 21,600円からの反発狙いだが、リスクには敏感に
  • 12月までは、上昇波動に入るか
  • ボックスの移動か、上昇波動の始まりか、今週はそれが決まる
  • ボックス圏を上に修正する日経平均とECB
おすすめの記事
来週と来月の相場展望
わしの罫線
3月相場が終了いたしました。今週は乱高下に見舞われ、何とも理解に苦しむ相場が続いたわけですが、今日は落ち着いた動き。 日経平均は、172円高...