ミリオンストック投資顧問の堀篤が、2019年1月16日(水曜日)に相場動向を独自に解説。"重要な時期は、2月中旬から5月末までの期間だ"
仕込み場を迎える日本株

1月~2月は仕込み時か?

今年の相場を占ううえで、重要な時期は、2月中旬から5月末までの期間だ。米中通商構造協議、つまり関税協議の期限が3月1日にあり、さらに、米国債務上限引上げ期限もこの日に来る。これらを乗り切ることで、株式市場は3月以降、大きく上昇するチャンスを得ることができる

2つの課題を無事クリアすれば、株式市場は、楽観的な見通しに支配されるだろう。さらに、3月5日からの全人代で、習近平氏は、中国経済の再浮上を打ちだし、市場の不安を打ち消そうとするはずだ。

日本でも、4月1日の新元号発表、5月中旬にかけての決算発表、6月の景気対策と、重要日程が続く。そういったことから考えると、2月半ばまでの1か月間は、株式の仕込みを、十分な時間をかけて検討したい時期となる。

リスクには過敏でも良い

もちろん、リスクもある。トランプ氏は、昨年は日米間の貿易不均衡について、為替調整での解決を検討しているような発言をしている。もし米国がドル切り下げ策を打ち出すようなら、東京市場は、低迷するだろう。FRBの利上げペースを弱めるのと同時であれば、この策は打ち出しやすい面もある。

さらに、FRBが金融政策のコメントを間違えば、米国市場にもリスクが高まる。米国景気の減速や欧州景気の足踏みは、すでに既成事実となりつつある。まだ米国の景況感は数値面では強いが、減税効果の剥落や貿易問題の影響などは、まだこれから現れるだろう。世界最大の産油国となった米国には、原油価格の下落リスクもまた、大きな影響を与える事象となっている。これらのリスクには注意が必要だ。

日本株は海外と差を詰めるチャンス

長らく海外市場に出遅れてきた日本株は、その差を埋めるには良い年だ。米国、EU、中国は実質GDP成長率が前年よりも低下するのはまず間違いないだろうが、日本は、唯一、プラスとする余力を持っている。また、企業業績も、他国よりも強い。消費税増税に対する駆け込みと、増税対策の経済政策、東京五輪への特殊需要など、企業業績を高める材料は多い。

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ミリオンストック投資顧問 : 堀 篤

野村證券(株)(現野村HD)にて営業・商品企画・IPOコンサルティング・M&A等業務に従事。1998年、野村證券(株)退社後、上場企業2社(現タカラトミー、インデックス)の役員を勤め、IR、M&Aを推進

2007年、(株)日本マネジコを設立し、上場企業への投資・ファイナンスアドバイス・証券会社向け研修事業、を行うと共に、投資家向けコンテンツなど制作、提供しています。

投資家向けには「YAHOOファイナンス公式ガイドブック」日経ビジネス「お金の学校」、「勝つ!オンライントレード」を執筆。監修として「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資 4つの黄金則」「10日で学ぶMBA」ほか、専門知識を活用して様々な方面で活躍中。証券マン、上場企業役員、投資家、という3方向から30年以上証券市場と向き合ってきた経験を活かし、各々の側面から企業・証券を分析する手法をとる。

ミリオンストック投資顧問(ミリオンストック)に特別アドバイザーとして在籍する、日本証券アナリスト協会検定会員。

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